プレイの内容が現実に起こる不思議なゲーム盤を巡って展開する、ファンタスティックなSFXアドベンチャー。全てCGで描かれた象、ライオン、猿などの動物たちはじめ、アニマトロクス、特殊メイクなどの特殊技術のオン・パレード。監督はジョー・ジョンストン。童話作家クリス・ヴァン・オールズバーグの同名絵本(邦訳・ほるぷ出版刊)を基に、オールズバーグ、グレッグ・テイラー、ジム・ストレインが映画用ストーリーを作り、ジョナサン・ヘンズリーが脚色。撮影はトーマス・アッカーマン、音楽はジェームズ・ホーナー、美術はジェームズ・D・ビッセル。
監督:ジョー・ジョンストン
出演:ロビン・ウィリアムズ、ボニー・ハント、キルスティン・ダンスト、デビッド・アラン・グリア
ジュマンジ (1995)のストーリー
1869年、深夜の森で2人の少年が大きな木箱を地中深くに埋めた……。1969年、製靴工場を営むニューハンプシャーの名家パリッシュ家の12歳になる一人息子アラン(アダム・ハン=バード)は気の弱い少年で、厳格な父サム(ジョナサン・ハイド)にいつも叱られていた。ある日、彼は工事現場の土中から、大きな木箱を掘り出す。それは「ジュマンジ」と書かれたゲーム盤で、アランはガールフレンドのサラ(ローラ・ベル・バンディ)とプレイをする。ところが、このゲームは投げたダイスの目に応じた結果が、実際に起こるのだった。アランはサラの目前で、ゲーム盤の中のジャングルの世界へと吸い込まれて消えてしまった。さらに26年後、アラン一家が住んでいた屋敷に、伯母ノーラ(ベベ・ニューワース)に連れられた、ジュディ(キルスティン・ダンスト)とピーター(ブラッドリー・ヒアース)の幼い姉妹が住むことになった。彼らは屋根裏部屋で「ジュマンジ」を発見し、さっそくプレイしてみる。だか、吸血蚊、猿、そしてライオンが出現してしまった。そこへ、ピーターの出した目のおかげで26年ぶりに生還したアラン(ロビン・ウィリアムズ)も現れる。彼は38歳になっていた。アランは狂喜乱舞するが、工場は倒産し、両親も既に数年前に他界していた。アランは姉妹と共にゲームを終了させて悪夢を終わらせようと決意。頑に拒むサラ(ボニー・ハント)を無理やり参加させ、ゲームは再開した。彼らの出す目により、屋敷中が人食い植物が覆い尽くすジャングルになり、アランを獲物と定めて執拗に追う英国人ハンターのヴァン・ペルト(ジョナサン・ハイド=二役)が現れたり、挙げ句にはゾウやサイ、シマウマといった動物たちが現れてスタンピード(大暴走)をはじめ、街はパニックとなる。3人は何とかゲームをやり続け、ついにアランが上がりとなった。その時、動物たちもジャングルもヴァン・ペルトも、全てゲーム盤に飲み込まれてしまう。気がつくと、幼いアランとサラは1969年の世界にいた。アランの両親も健在だった。ゲーム盤を川に流した2人はやがて結婚し、1995年のクリスマス・パーティーで、友人夫妻の子供、ジュディとピーターに再会した。その頃、どこかの国の海岸にゲーム盤が流れ着いていた……。