ガープの世界 (1982) : The World According to Garp

小説家ガープの一生を描くドラマ。監督はジョージ・ロイ・ヒル。ジョン・アーヴィングが1988年に発表した大ベストセラー(サンリオ出版)を、スティーヴ・テシックが脚色。撮影はミロスラフ・オンドリチェクが担当。音楽編曲をデイヴィッド・シャイアが手掛け、クレジット・シークエンスではビートルズの「ウェン・アイム・64」が巧みに使用されている。原作者のアーヴィングがレスリング試合のレフェリー、ヒル監督が飛行士の役でゲスト出演している。

監督:ジョージ・ロイ・ヒル
出演:ロビン・ウィリアムズ、メアリー・ベス・ハート、グレン・クロース、ジョン・リスゴー、ジェームズ・マッコールなど。

ガープの世界 (1982)のストーリー

看護婦のジェニー・フィールズ(グレン・クロース)は赤ん坊を連れて実家にもどって来た。両親(ヒューム・クローニン)(ジェシカ・タンディ)は、娘の話を聞いて驚いた。ジェニーはかねて子供がほしいと思っていたが、男に縛られたくはなかった。病院へ瀕死のガープ三等曹長<テクニカル・サージャント>が運び込まれた。患者のペニスが勃起しつづけているのをみたジェニーは、彼の上にまたがって受精。生まれたのが、この子だというのだ。名前は父親がテクニカル・サージャントだったことから頭文字をとってT・S・ガープと名付けられた。ジェニーは男子校ステアリング・アカデミーに学内看護婦として住み込む。ガープ少年(ジェームズ・マッコール)は、ステアリングに進学し、レスリング部に入る。青年となったガーブ(ロビン・ウィリアムズ)は、レスリング・コーチの娘へレン・ホルム(メアリー・ベス・ハート)にひかれる。幼馴染のクッシー(ジェニー・ライト)とファックしようとしているのを、クッシーの妹で意地悪のプーがヘレンに覗かせたので彼女は怒り、ガープは相手にしてもらえない。そんなこともあってジェニーとガープはニューヨークに行く。小説家を志すガープ。ジェニーは娼婦をコーヒー・ショップに誘い、金を払って娼婦について取材する。やがて彼女は「性の容疑者」という本を出版する。出版社社長ウルフの巧妙な宣伝で本はベストセラーとなり、ジェニーは女性解放運動の闘士と見られるようになる。ガープの小説もベストセラーにこそならなかったが、批評家から絶賛された。ガープはヘレンと結婚し、ダンカンとウォルトの2人の息子が生まれた。ガープは家にいて家事をみながら小説を書き、ヘレンは大学の教師をする。母は実家を女性のための施設にしていた。ガープはそこで、フットボール選手から女性に性転換したロバータ(ジョン・リスゴー)と知り合う。同時に、エレン・ジェームシャンなる奇妙な存在を知る。12歳の時に強姦され、犯人について話せないようにと舌を切りとられたエレン・ジェームズの事件に怒り、彼女たちはみな自主的に舌を切り取っているのだ。こんな非人間的な運動はないと思ったガープは、ウルフの反対を押し切り「エレン」という小説を出版。ヘレンの教え子マイケルが彼女が近づき、2人は浮気をつづける。だが、マイケルのガールフレンドがガープに密告したことで、2人の関係は終止符をうつ。しかし、マイケルは最後にといって、車の中でへレンにフェラチオをさせる。そこヘガープの車が追突した。へレンはムチウチ症になり、マイケルはペニスをヘレンに噛み切られ、ウォルトは死亡し、ダンカンは片目を失い、ガープは一時的な失語症にかかった。ジェニーのところにガープ一家は移り、やがて、女の子が生まれた。ジェニーは女性州知事候補の応援演説をしている時、ウーマン・リブ反対者に狙撃されて死亡する。ガーブはステアリング・アカデミーのレスリング部のコーチに就任。彼がコーチをしていると、エレン・ジェームシャンになっていたプーが、近づいて彼を射つ。

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